「真実な礼拝」    森 史子牧師

   ヨハネによる福音書2章13~22節               2025年9月28日

 (2:16b)「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない」 主イエスが、神殿の境内で商売をしている者たちに向かって言われた言葉です。

彼らが贖罪の捧げ物で商売をしていた場所は、神殿の入り口にある「異邦人の庭」と呼ばれる場所でした。そこはイスラエルの神を信じ改宗した外国人(異邦人)が、礼拝できる唯一の場所でした。エルサレムには、実際にギリシャ人(ヨハネ12:20)やエチオピアの宦官(使徒8:27)等が来ていたと記されています。また、罪の贖いのための生贄の犠牲についての規程(レビ記5章)は、人間の罪に対する大切な教えです。

ところが祭司たちは商人を優遇し、贖罪の捧げ物の牛・羊・鳩を売り、不当に利益を得ていたのです。いつも優しく憐れみ深い主イエスですが、その事実を目の当たりにして怒り、境内から商人たちを追い出したのです。

主イエスは、祭司たちが神の権威を軽んじていることへの怒りを表わされました。するとユダヤ人たちは主イエスに対し、メシア(救い主)であるしるしを求めたので、主イエスはご自分を神殿に例えて話されたが、彼らには理解できませんでした。しかし弟子たちは、主イエスの復活の時に思い出し、聖書とイエスの語られた言葉とを信じられました。  

<この神殿は一時的なものである。しかし、わたしの復活の体は完全である> これは私の言葉ですが、こう言われたと信じています。

「しかし、まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって父を礼拝する時が来る。今がその時である」(ヨハネ4:23)        感謝!

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