「風・炎・舌」柳澤 宗光 牧師

ヨエル書3章1-2節

使徒言行録2章1-11節

「聖霊」が、この「五旬祭・ペンテコステの日」、「一つになって集まっている(使2:1)」一同に満たされました(使2:4)。ここで、聖書が教える初代教会の世界伝道。それは、「ディアスポラ・離散者」を使って始められた。その事実を伝えています。
神は、まず、第一段階に、信じる者を「ディアスポラ」として、各地に拡散させて、言わば、拠点とも言える「シナゴーグ・会堂」などの、活動拠点を造らせました。第二段階では、五旬祭で、一同を一か所に呼び集め、「伝道する者」として、「炎のような舌」を与えます。「聖霊の力」をもって、一人ひとりを、「福音」を語るものとして強めるのです。そして、第三段階、最終段階に、五旬祭が終わると各地に戻らせ、各地の「国言葉」で、「福音」を宣べ伝えさせる。その様にして、「福音」を、各地に伝道させ、拡散させた。その様に言えるかもしれません。としたら、「神の知恵」の深さに、私たちは、ただ、驚くのではないでしょうか。
「聖霊降臨」の出来事。この出来事の前まで、弟子たちは部屋に閉じこもっていました。主が復活された後も、恐れと不安の中にあったのです。しかし「聖霊」が「降臨」した後、直ちに、彼らは部屋の外へ出て、声を上げて語り始めました。それが福音宣教の始まりです。「聖霊」は、「恐れ」から「大胆な証し人」へと、弟子たちを変えました。神の霊はかつて臆病であった私たちに、命を吹き入れ、今や大胆に語ることができる「良い物・賜物」を持った、新しい人間に生まれ変わらせたのです。そして、弟子たちがそうであったように、大胆に神について、語ることができる。「良い賜物」を持った、「新しい人間」を、教会は、生み出し続けるのです。一人ひとりが、神について、自信を持って語る事の出来る人となるように、教会は祈り続けているのです。
さて、深津文雄先生を初めとして、「大泉べテル教会」は、聖霊の力に支えら
れ、祈り続けて来た教会です。私たちの教会は、「聖霊の力」によって、働き続け
る夢を持ち続ける教会です。そこに「風」と「炎」そして「舌」がある限り、
私たちの夢は絶えることがない。その様に信じるものです。
                             

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