「収穫を喜び感謝します。」森 史子牧師
創世記1章29節 / 使徒言行録14章16節~18節 2025年11月23日
収穫感謝祭は、世界の国々や地域、多くの宗教によっても、それぞれの習わしで行われています。収穫が与えられることは、それほど人間にとって大きな喜びになります。特に農耕社会では、収穫を自然や神々に感謝するために祭りや祝い事をすることで、他の人々と喜びを共有しています。
では、私たちの神はどのように教え導いておられるのでしょう。神さまは創世記8章で洪水の後、ノアに約束されました。8:21「人に対して大地を呪うことは二度とすまい・・」8:22「地の続くかぎり、種蒔きも刈り入れも寒さも暑さも、夏も冬も昼も夜も、やむことはない」ノアは神のために祭壇を築き、焼き尽くす献げものを献げました。神は宥めの香りをかいで、<もう二度と人類と大地を滅ぼさない>と決心してくださったのです。罪深い私たち人間を、罰するのではなく救いの道を約束してくださいました。 地の続く限り、私たちに収穫の働きと喜びが与えられました。神さまの御心に感謝します。
しかし、世界には飢餓に苦しむ人々や、自然災害等で食料不足に苦しむ地域が存在します。私たちの国は、どうでしょう? 日本の自給率は60%ほどなのですが、毎日捨てられてしまう食べ物が多くあります。昨年はお米が不作でしたが、今年の収穫量は増えています。しかし、価格は下がるどころか上がっています。フードロスも物価も、神ではなく人間サイドの問題ではないでしょうか。
使徒14:17でパウロは「神が恵みをくださり、天からの雨を降らせて実りの季節を与え、食物を施して、あなた方の心を喜びで満たしてくださっている」と証言しています。
人間は種蒔きをして収穫を得ています。しかし、その種は誰が作ったのでしょうか?私たちは何もないところから、種を作ることはできません。すべて神が人間のために造られ、必要な水も光も空気も神が造られたのです。
創世記1:29「見よ、全地に生える、種を持つ草と種を持つ実をつける木を、すべてあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物になる」神は天地創造の時、すでに人間のために命の糧となる食べ物を備えておられました。この神こそ、すべての人間を生かし、さらに実りを与え、私たちに喜びを与えて下さるのです。 感謝します。